2014年1月16日木曜日

フレグランス

シカ狩りのときの玄村長の役目は、隠れているシカを人間より早く見つけること、手負いで逃げているシカに追いついて足止めすること、そして、撃たれた後に藪の中など見えないところで死んでいるシカを探し出すことが基本です。


 
でも、時々、自分で勝手に元気なシカを追いかけて突っ走り、人間から遠く離れて単独行になってしまうことがあります。
 
 
 
これは正月猟のときの平取町での軌跡。水色と緑が人間で、赤が玄村長。人も犬も初めて行った場所ですが、このときは、往復3キロぐらいを玄村長は単独で走ってきました。
 
 
正直、ちゃんと戻ってくるのかとても心配になりますが、いつも見事に自分が走って行った軌跡どおりに引き返してきて、ほとんど誤差無く出発点に戻ってきます。
ブリーダーさんからも、ハンターの先輩からも、柴犬は伝書鳩と同じで、絶対に放たれた場所に戻ってくるものだと教わりました。
 
 
 
どうやって戻ってくるのかと言えば、自分の足跡のにおいをたどるというんですね!
それにしたって、まったく初めての場所で、周囲にはシカだけでなくさまざまな動物や植物のにおいがあるでしょうに。犬の嗅覚はすばらしい。
 
 
オイラのアンヨがくちゃいのにはちゃんと意味があるんだよー! と玄村長。
そうだねえ、これは命綱のフレグランスだ。大事にしないとね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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