2014年8月31日日曜日

旅グルメ B級?

この日は朝からどしゃ降りで、本当に残念だったのですが、八戸の朝市見学を断念して、「八食センター」へ。

八戸といえば、「せんべい汁」で、B1グランプリの発祥の地なんですね。
せんべい汁をつくる巨大鍋が展示されていました。


「マ汁ガーZ」。
目下の悩みは本体価格よりも輸送費が高くつくことだそうです。(笑)

 
青森県には、愛Bリーグに所属するご当地グルメが3つあって、せんべい汁に「バラ焼き」(十和田)、「つゆ焼きそば」(黒石)です。
今回の旅、二日目のミッションとしては、全種類制覇ですが、どうなるか。


で、一番バッター、せんべい汁です。
250円という値段も嬉しいじゃないですか!B級グルメも有名になると、何やら豪華なトッピングなどが施されて、次第に高級化していく傾向がありますが、せっかくB級なのに、行き過ぎるのはちょっとね・・・というわけで、ここは素のままというところが大変良いです!クリーンヒット。


八戸といえば、サバも有名なんですが、ペンションで朝ごはんをしっかりいただいてきたこともあり、こちらは生干しサバをお土産としてお持ち帰り。


 
八食センターでは、コバンザメがいたり、さきいかマシーンがブンブンいってたり、さらにお寿司屋さんやお弁当屋さんもあったりで、何時間でも楽しく過ごせちゃいそうなんですが、先を急ぐ旅人の身としてはそうもいかないので、お土産を買いこんだら離脱します。
 

 
お次は、亡き母のふるさとを訪ねて七戸町です。
(この時点ですでに、十和田をカットしていることがお分かりいただけるでしょうか?バラ焼きは青森市内の観光施設に勝負を賭けます。)
 
 
道の駅では、南部せんべいにお赤飯をはさんで売っていたり、エゴマのソフトクリーム。
やっぱりねえ、旅のだいご味は、その土地ならではの食を味わうことですよねえ。
 

 
 
かくして朝から食べ続けているわけですが、「七戸バーガー」。これはまだ、青森の観光ガイドブックにも登場していなかった、ご当地グルメ界の伏兵というか新人さん。
 
 
実はこの日、「焼きそば すずめ」はお休みだったのですが、お店に電話をしたところ、たまたま片づけか何かで来ていた店長が、良いよ良いよ~とつくってくれたのがこちら。
 
店長さんは、七戸バーガー協議会の会長さんだったんですね。パパッとつくってくれてじゃあね~と帰ってしまわれましたが、たいへんどうもありがとうございました。
(前日、留寿都村から来て新郷村に泊まったと言ったらたいそう驚かれました(笑)。)
 
食用ギクの黄色が鮮やかなすずめバーガーと、スミマセン、詳しくは忘れちゃいましたが、確かナガイモが入っていたかな?サクラの風味と言っていたかな?野菜たっぷりの2種類。本当はもう1種類、焼きそばをはさんだ焼きそばバーガーがあるそうですよ。
 
「七戸バーガー」、美味しかったです。今後の有望格として、強く推薦しておきましょう!
 

 
さて、旅はまだまだつづきまして、雨の八甲田山、ものすごいヘアピンカーブをキャーキャー言いながらドライブ。KJいわく、「片手ではハンドルが切れない(曲がりきれない)」ほどの急カーブ。
 
着いたところがこちら、千人風呂(混浴)が宿の代名詞になっている、「酸ケ湯温泉」。

 
お盆休み中のこの日、160畳敷きの浴室でもイモの子を洗うような、というか、湯船の中で寄りかかる壁面もないような混雑ぶりだったそうです(女湯に関しては、脱衣場の棚が満杯で、前後二列に並んで前の人が着替え終わるのを待つ状態)が、どうですか、この湯治場の風情、良いでしょう?
 
いやあ、こういうたたずまいの良いひなびた温泉には、ゆっくりのんびり長~く滞在して、浴衣なんか着ちゃってそぞろ歩き、うちわを片手に夕涼みを楽しみたいよねえ。
 
 
なんて言っていましたが、時間はすでに午後3時。帰りのフェリーが7時発なんですから、ここからはもう、早回りです。
 
黒石もカットだよ~ (´Д`。)グスン つゆ焼きそばも、青森市内の観光施設に勝負を賭けましょう。
 
そうして根性で? 新幹線の新青森駅でゲットした、青森3大名物・B級グルメ、二番手の「つゆ焼きそば」(黒石)。
 
 
ついでの、十三湖・しじみラーメン。
 
丼には、太宰治の「人間失格」。こういうセンスも青森、なんかすごいよね。
(恥の多い生涯を送って来ました。)
 
そうしてそうして、青森3大名物・B級グルメ、いよいよしんがり、三番手の「バラ焼き」(十和田)です。いやこれ、バラ焼きのたれなんですから。
その名も「ベルサイユの薔華ったれ」 ヾ(≧▽≦)ノあははは!
 
良いんです、これから我が家でバラ焼きにするんです。もはや意地ですね。
 
 
というわけで、青森県内で愛Bリーグに所属する3つのご当地グルメ、「せんべい汁」(八戸)、「バラ焼き」(十和田)、「つゆ焼きそば」(黒石)を制覇しました~。
 
ミッションコンプリート! ミッションコンプリート! ばんざ~い! ばんざ~い!
 
さあ、お疲れの玄ちゃんを乗せて。
 
 
 

バイバイ、青森。

北海道人だと、青森はたいてい、修学旅行で行ってしまうんですよね。
だからかえって、大人になってからは足が向かないというか。

でも、楽しかったなあ、近くて遠い青森。
津軽海峡をへだてただけで、まったくの異国の青森。

大間のマグロはむちゃくちゃ美味しかったし、まだまだたくさん見どころも温泉もご当地グルメもあるし、いつかまた行きたいね!

 
てなわけで、ただいま~の函館。
 
 
グルメ旅、否、旅グルメ、最後の最後は「ラッキーピエロ」よ。
 

 
夜中だったのでね、お持ち帰りで翌朝食べました。
 
留寿都まで帰り着いたら、深夜2時。
一泊三日の夏休み、お疲れ様でした!
 
戦利品です。
あれ、他にマグロの塩辛とかもあったような気がしましたが。
 
 
オマケ・・・
 
実は最終の目的地だったのに、時間切れで一歩も中に入れなかったという、「三内丸山遺跡」!
縄文好きの私としては、口惜し~。
 
ま、慣れない本州、移動時間の見積もりに甘さがありましたからね!
いつかリベンジしましょ。
 

 
最後に!
 
青森県の畑でたくさん見た植物。
プロ農家のKJにも何だか分からず、七戸の道の駅で生産者の方に聞きました。
さて、何でしょうか!?
 
 収穫目前
 
収穫後
 
(答えは次回)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 

2014年8月28日木曜日

仙界のペンション 「野ばら」へ

さて、青森県にはわんこ連れで泊まれる宿が少なくて、本日のお宿は、マグロの大間から3時間ほど南下して、新郷村(初めて聞く地名でした。)まで行かなくてはなりません。

でもその前に、ずっと昔から気になっていた、「寒立馬」に会いに尻屋崎へ。


岬全体が放牧場です。


みなさんも、一度は写真で見たことがあるのではないでしょうか?吹雪の中、体からつららを下げて立ち尽くす馬の姿を。それがこの本州最北の地で、通年放牧されている、寒立馬です。

 
広い岬のどこにいるかはまったく分かりません。ゲートから灯台まで一周しても、どこにも馬の姿は見えず、あきらめかけたころに。
 
ああ、いましたね!
 

もくもくと草を食べながら移動していく寒立馬の群れです。
真夏の寒立馬。


仔馬もいますね。
やっぱりドサンコに似て、胴長短足のがっちりした体形です。
会えて良かったなあ。

 
ドサンコや寒立馬のような農用馬は、トラクターの普及とともにほとんど姿を消してしまいました。
寒立馬は天然記念物として保護され、頭数もだいぶ増えたようです。
 
 
玄ちゃんも、ゲート近くの柵のある場所でじーっと観察。
「東雲に 勇みいななく 寒立馬  筑紫が原の 嵐ものかは」(岩佐勉氏)
下北半島の風景にしっくりと馴染んだ寒立馬、次世代まで守り伝えたい貴重な財産ですね。
 
 
本当は恐山にも寄りたかったのですが、残念ながら時間に余裕が無くなり、本州ならではの狭い道、なぜかやたらと多い踏切、遅い車(!)、暗くなってからは曲がりくねった農道にも苦労(恐怖)しながらナビを頼りに一路、新郷村を目指します。
 

 
で、ここ。本日のお宿は郷土料理鶏汁研究会!
 
翌朝撮影しています。
 
ではなくて。ここは仙界のペンション(と、自称されております。)「野ばら」
実に山中の一軒家です。
 
翌朝撮影しています。
 
到着したのが夜8時近くで、仙界というか、街灯も無いような真っ暗な夜道は、散歩をするのも懐中電灯だより、コワイような静けさでしたが。

お料理は美味しかったなあ。
晩ごはんの豚肉、ニジマス、手づくり豆腐。豚肉のつけあわせ野菜?野草?は、ツルムラサキというものだそうです。初めて食べましたが、独特の青くささとぬめりがありました。
 



 
なにより、ワンコがどこでも出入りOK(お風呂も脱衣場での待機OKでした。)なのが嬉しい。
玄ちゃんも豚肉をちょっともらって・・・すぐに行き倒れておりました。
 

 
ビールも飲んでお腹いっぱ~いですが、ここは鶏汁研究会だけに、晩ごはんの〆は鶏汁です。
 
 
この地方の郷土料理だそうですよ。お餅を入れたりお蕎麦を入れたりもするそうです。美味しかった!しかし満腹すぎて。できればこれだけで、お昼ごはんとかいただきたかったなと。
 
さらにデザートのスイカもありましたが、さすがにもう何も食べられない状態なので、部屋に持ち帰りました。
 
翌日は残念ながら、朝からどしゃ降りです。
こんな。
 
 
 
こんな。
 
 
こーんな山村ですから。
別に留寿都と変わらないのでは?と言われちゃいそうですが、木や草の種類はやっぱりぜんぜん違って。杉の木の林だと思うのだけれど、天気が良ければ林の中も歩いてみたかった。密猟が横行しているようなので?いろいろな動物にも出会いたかったですね。
 
 
朝ごはんでは、こだわりの卵が登場します。あすなろ卵。
烏骨鶏の血が入っているのかとも考えますが、どうしてかきれいな緑色で。
 

 
 
ワンコOKというだけで決めた宿でしたが、鶏汁にあすなろ卵。鶏大好きのKJにとっては想定外のラッキーでしたね。

 

新郷村にも、キリストの墓などのみどころもあるようです(ゴルゴダの丘で磔にされたキリストが新郷村で106歳の天寿を全うしたとの伝説が残る、そうです。)が、雨だし、今日も予定が盛りだくさんなので、宿のワンコたちに別れを告げて、出発します。

玄が通るたびに激しく吠えていた犬A氏

同じく犬B氏
 
新郷村は特別有名な観光地ではありませんし、ペンションの周囲は本当に何にもない山の中なのですが、この日の「野ばら」は満室(3部屋)でした。
 
オーナー夫妻とも忙しそうで、鶏汁研究会やあすなろ卵のこともあまり詳しく聞けなかったのが残念ですが、震災のときのご苦労などを少し聞かせていただきました。
 
たぶん、何もないことにホッとする旅もあるんだなあ、と感じた時間・空間でした。

新青森の駅で買って帰った「恐山ビール」
お寺でつくっているそうなんですよ。
 
(つづく)