2016年3月6日日曜日

シカ猟に必要なもの


偵察の成果もあって、最終的にはシカ2頭をとることができた共同駆除でしたが。

最初は、うまくいけば1時間で終わると余裕でスタートしたものでしたが、結局、ハンター5人と玄とで、お昼も食べず3時間に及ぶ追跡行でした。


ガーミンに残された軌跡で振り返ってみましょう。
 
灰色のハンターが川沿いに歩いてシカが下流に逃げるのを防ぎつつ、紫色のハンターと茶色のハンター、茶色と緑色の間にもう一人青紫色のハンター(軌跡が乗っていませんが)の3人が川に向かって下りながらシカを川沿いに追い出し(②)、先回りしていた緑のハンターが仕留める計画でしたが、実際にはシカは、緑のハンターに出会う手前で、川を対岸へと渡ってしまっていました(③)。
 
しかしそこであきらめずに足跡をたどってみると、シカはしばらく川沿いに向こう岸を上流に向かって進んだ後(④)、対岸の斜面に登るのではなく、再び川を渡って元いた斜面側に戻っていました(⑤)。
 
 
ならばということで、そこから灰色のハンター(KJ)と玄(赤)とで、逃げるシカに追いつくべく追跡を開始し、残りのハンターは、KJたちの動きに合わせて川沿いを進んだり後退しながら待ちます。
 
シカは、緑色のハンターが歩いて下った足跡どおりに逆向きに進んで道路に出てしまうかと思われましたが(⑥)、再び方向を変えて、川に向かって斜面を下っているようでした(⑦)。
 
その時、ついにKJが逃げるシカの姿を目視しましたが、撃つには至らず、最後は玄に追われる形でシカは緑色のハンターのところにドンピシャで2頭が飛び出しました(⑧)が、残念!弾は当たらず、シカは全速力で後続の紫色のハンターの前へ(⑨)。しかしここでも弾は外れて、2頭のシカは再び川の中に入り、下流へと逃走を開始しました(⑩⑪)。
 
 
万事休す?紫色のハンターは、「シカは川の中に入った!KJ父(青紫色のハンター)お願い!」と、祈るような気持ちで無線を飛ばしましたが、さすがにベテランのKJ父、◎の位置まで進んだシカを、☺の位置からパンパンパンパンッと4発撃ち、シカは即倒しませんでしたが弾は当たっていて、最終的には、青紫色の線でぐちゃぐちゃっと塗りつぶしたようになっているところで1頭、緑色の線で塗りつぶしたようになっているところでもう1頭を仕留めることができました。
 
 
だいたい、1.5キロメートル四方の範囲内、歩く距離にして2キロメートルぐらいの行程でしたが、3時間、深い雪の中をスノーシューを履いて行ったり来たり歩いて、気温も高く、全員汗だくでした。
 
もう少しで逃げ切られるところだった、シカの逃走能力にも驚かされました。
 
 
配給のお茶も早々に飲み干し、一人は途中でスノーシューが壊れてしまうなど・・・いやはや疲れました・・・でも、最終的にとれて終わって本当に良かった。
 
解体まで終了したら午後3時近く。温泉につかって遅い昼ごはん(早い晩ごはん?)を食べながら、かつて某市の猟友会支部長さんが、シカ猟のコツを問われて、「ただひたすらシカに追いつくまで追跡するのみ。必要なのは根性とスタミナドリンク!」、と喝破されていたことを思い出しました。
 
 
まさに、執念実る。
それにしても、走っているシカには当たらないなあ・・・ by 紫色のハンター でした。
 
 
 
 

 
 


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