2016年4月29日金曜日

130年の歴史、もうすぐ1か月になる新しい命。


玄が通っている病院は石山にあります。

 
なので、病院が終わった後は、ご褒美&気分転換ということで、「石山緑地」を歩くことが多いです。

 
札幌に古い人だったら、石山と言えば札幌軟石の石切り場で、まるで洞穴のような切羽跡が並んで口を開け、ちょっと怖いような場所だった記憶がありませんか?
 
 
今は、札幌市役所と芸術家集団「CINQ」(サンク。5人の彫刻家たち)との共働により、全国的にも珍しいランドアート、石山緑地に生まれ変わっていますね。


 
 
札幌軟石物語」によると、石切り場では1872年から札幌軟石の採掘が行われていたとのこと。それだけでも130年を超える歴史になりますが、軟石そのものは約4万年前の支笏湖の噴火でできたと考えられ、また、縄文時代には集落が形成されていたようで、土器の出土もあるそうです。
 
 
 
まあ、犬の玄さんにそんな歴史や芸術などというものが理解できるはずもないのですが。

 
この公園では、見知らぬマチの犬たちがたくさん散歩をしていますので、華やかな都会のニオイをとったり、キラキラしたワンコたちを眺めたりと、いつも楽しそうに過ごしています。
 


 
公園は、防護柵の向こうに当時の切羽跡や火山灰層、自然林をそのまま残してつくられているので、切り立った岩肌と崩れて埋まりつつある洞穴、古代ローマのような不思議な造形とが相まって、非常に特異な景観、独特の雰囲気をかもしだしています。
 

 
切羽跡や火山灰層は、時の経過とともに浸食が進んで自然と形を変えていくものです。さらに、周辺の木々も、四季おりおりに色や形を変えるので、何度行っても飽きるということがありません。


人工的な空間のようで、そうでもないようで。また、札幌軟石自体が、火山灰でできているからか、コンクリートとは違ってどこか温かみを感じる素材なので。
 
たぶん、玄さんもこの場所が好きだと思います。
 
 
この日は時間が無くて、石山緑地も半分しか歩けなかったし、改めて調べてみて、石切り場の史跡は石山緑地だけではなく、藻南公園にもあるんですね。
 
是非、ぜんぶ回ってみたいなあ。
 
 
さて、もうすぐ生まれて1か月になる息子たち。
これからどんな歴史を刻むのでしょうか!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2016年4月26日火曜日

春駆除の開始、獲物を運ぶ。


ここのところ、暖かい日が多くて雪どけが急速に進み、いよいよシカたちが越冬地から北上して留寿都入りを始めたようです。
 
 
ハンターには農家さんからの通報も相次ぎ、朝に夕にと走り回って、忙しい日々が続いています。

 
3月末で猟期が終了してから約一か月ぶりのシカ駆除の仕事。

 
よほど嬉しいらしく、満面の笑顔。
 
 
そして、追跡、捕獲、解体が終われば、高揚した気持ちのままに、さあ走ろうと誘います。

 
こういう仕草、表情を見ていると、調教うんぬんではなくて、犬というものは生来、人間とともにあってともに働き、成果を分け合うことを心底喜ぶ生き物なのだなあ、とつくづく思います。

 
それは人間の側にとっても同じこと。
 
 
KJが良く行く射撃場の場長は、玄を見ながら、かつてパートナーであった犬を偲んで、犬と歩く猟は他のどんな猟友と行く猟よりも一番楽しかった、と、しみじみ語ってくれました。
 
 
だからこそ太古の昔、人はまさにその犬と出会ったのでしょうね・・・。
 
※「人イヌにあう」(コンラート・ローレンツ)

 
さて、新年度最初の獲物は、ふぅちゃん家に届けましたよ。
どこにもお出かけもできずに、文句も言わず子育てに励んでくれているふぅちゃん(メス)に対して、玄(オス)にできることはせっせと獲物をとって運ぶぐらい?
 
 
英才教育。ふぅちゃんのお乳を通じて、息子たちをシカ肉にすりこみしないとね。


しかし相変わらず、子犬たちとは目も合わせず、しょんぼりうなだれて固まってしまいます。
どうしてなんでしょうかねえ。

 
まあ、ふぅちゃんは、亭主元気で留守が良いと思っているかどうか(笑)
稼ぎの悪い亭主と言われて愛想をつかされぬように、ますますがんばって働きましょう!
 
最近は、サプリメントも欠かせない中年世代(笑)
 





 






2016年4月21日木曜日

まだまだ銀世界、真っ白。


留寿都では、まだまだ雪の下ニンジン掘りが続いています。

 
ちょっと離れた雪原の上で、人間たちの作業を見守る玄村長です。
この仕事が大好き。
 
 
だって空から時々、ニンジンが降ってくるからねえ。

 
 
割れたり折れたりして出荷できないニンジンを
トスしてもらっています。
 
甘くて美味しい雪の下ニンジンが大好き。
 

 
カロテン、カリウム、食物繊維が豊富で、発がん抑制、目の健康保持、整腸作用などがあるとされ、昔から民間療法では、咳や気管支炎に効果があるともされていたようです。
 
逆くしゃみにも効くかな?
 
最高に美味しい雪の下ニンジン。
サンファームの犬たちは、みんな大好きです。

 
早く一家で雪原を走りたいね~。
 
真っ白い袋の中の真っ白い子犬、ますます成長中です。
 
 


2016年4月18日月曜日

一分咲き、芽や目も。


少し前のこと、風が強くてとても寒い日でしたが、観光協会のHPにミズバショウが一分咲きと書かれていたので行って来ました。


 
湿原の中には、まっすぐな木道が整備されていて、ミズバショウは確かに一分咲きといったところ。
 
 

 
あまりの寒さのためか、行き交う人々もまばらでしたが、中にはカメラを抱えて野鳥をねらっているんですという人もおりました。

 
せっかくですから、木道の先端まで歩いて、石狩川を背景にパチリ。はるか向こう岸を眺めて何を思うのか、玄ちゃん。

 
犬だからか、オスだからか、寒いからなのか。終始冴えない表情の玄ちゃんでした。
 

 
さて、石狩といえば、サケの町なので、佐藤水産の名物オニギリとサケ饅頭をいただきます。

 
サケ饅頭は知床以上の美味だったし。


サケと筋子って、日本人には(北海道人には?)なぜかホッとする幸せの味。

 
しかし日本の犬ですが、玄は魚介類が大嫌い・・・

 
もうカンベンして~ と、悲鳴が聞こえそうな顔ですね・・・

 
そんな石狩には、テラス席ワンコOKの素敵なお店もあります。

 
目指すはいしかりバーガー。
 
 
ハイ、実物です。お味のほうは・・・まあ、タコ入りという珍しいご当地バーガー、ということで(笑)

 
望来豚のスペアリブとともに、この日は店内でいただきました。

 
ジビエ料理も出すようなので、暖かくなったらテラス席はねらい目かもしれません。

 
お店の目の前には、のんびりと散歩を楽しめる立派な公園もありました。
 
 
その向こうは大型スーパーですから、ついでにお買い物もできちゃいますよねと。
 
 
山麓では、今年の冬は雪が少なかったわりに、春の雪解けが遅いと感じています。
それでも、寒い寒いと言いながらも、木々は力強く芽吹き始めていますから。
 
 
そして、子どもたちの目も。
 
ちょうど、一分咲き?