2017年11月7日火曜日

訓練、訓練


展覧会もですが、狩猟も遠征の時は、長距離・長時間の車移動と、犬は車中泊が基本になるため(人間は、KJが一人だけの時は犬といっしょに車中泊をし、同行者がいる場合は宿泊施設に泊まります)、その訓練も必要です。
 

米(ヨネ)の場合は幸い、先住犬の玄がいっしょにいるので、車の中に犬だけで置いて行かれることへの不安感はあまり無いようです。
 
 
そこで今回は、遠征訓練として、2ワンで初めての車中泊。夜になると、外は水たまりが凍る寒さで心配しましたが、ヨネは車の中でも家と同じようにワンプロに興じ、家にいる時以上にエサも食べて元気でした。付き合わされる玄には申し訳ないけど、一安心です。 

 
初めての場所でも落ち着いて歩ける訓練も重要ということで、宿泊施設の駐車場で練習しました。
 
 
ふだんは限られた人間と犬にしか会うことのない村暮らし。ヨネにとっては、見たことの無い大勢の人、たくさんの知らない犬に囲まれても、パニックにならずに練習したとおり振る舞えるか、集中できるかが正念場です。


しかし、この日は、宿泊客や散歩中の犬に反応してうなったり、突進したりで、正直難しい。でも、訓練を重ね、KJへの信頼と両者の強い絆で乗り切るしかありません。
 
 
 訓練でできないことは、本番でもできないのです。答えは、ただ訓練にあるのみ。

 
さて。
ヨネに広い世間を見せましょう、色々な経験をさせましょうというのが大義名分(笑)で、遠征訓練の後は、シシャモが旬のむかわ町を訪れました。

 
旅行雑誌や前日のTVでも祭りの様子が報道されていたこともあり、さすが!シシャモに群がる人、人、人。いやあ、びっくりです。
(むかわ町には狩猟で度々行きますが、これほどの人数を見たのは初めてです。)
 
 
店主のアドバイスどおり開店と同時に入店し、美味しいシシャモ御膳とシシャモ寿司を堪能(灯泉房)し、お土産に特大オスを一串買って(大野商店)帰りました。
 
 

オマケに。
むかわ町と言えば、ホベツアラキリュウ。

 
天然記念物指定を記念しての、12年ぶりだという実物化石の公開を見学し、みなさんのブログで拝見して是非行きたかった野外博物館にも行くことができました。(なかなか場所が分からず大変でした。)
  
 
 
ヨネはマチの中ではのぼりや看板などを怖がるのですが、不思議と自然の中では、こんな奇怪な?造作物でもそれほど怖くもないようです。(2ワンとも、迷惑そうでしたが。)
 
 
 
おっと、このイヤイヤぶりは、いつか、どこかで見たような・・・
 
ヨネ 2017年(穂別にて)
 
どうやらお魚系の顔がキライ。こんなところも遺伝なのかな?
 
玄 2014年(大間にて)
 
KJのインスタはこちらから。
 


2017年11月2日木曜日

訓練


玄の出身犬舎である「札幌加我荘」に、展覧会の勉強をしに行ってきました。

 
数々の受賞歴を誇るプロ中のプロの加我さんですが、私たちのような素人にも親切にそして実に熱心に、ハンドリングのコツや注意すべき点を教えてくれます。

 
ハンドラーは、日本犬標準の理想形をしっかり頭の中に入れておき、犬がその通りに立てるように訓練し、サポートしなくてはいけない。犬本来の良さを発揮させるのが役割であり、そのために何より自分の犬を良く観察しなければならない。
 
 
しかし・・・どうやら加我さんのことがコワイ、米(ヨネ)ちゃん。
 
 
KJも真剣な表情で話を聞いて、だいぶ上手に立てるようになったかな。

 
これでは首を吊りすぎ?

 
チーン_| ̄|● (普段がどんなに良くても、リングで眠い顔をしてしまってはダメ)

 
そしてもう飽きたのか、座ってしまいました。
 
 
当然、一朝一夕でかなうことではありません。「努力は必ず身を結ぶ!なので、頑張ることを忘れずに!」と激励されてもどったKJ、毎日、公民館の駐車場で練習を重ねています。
 
KJのインスタグラムはこちらから↓ 
 
全国大会への道のりは長く険しい・・・。
 
 

2017年10月24日火曜日

山の実なり


留寿都村では今年、ヤマブドウが不作です。ヤマブドウのみならず、ドングリやコクワもほとんど見かけません。
 
KJがようやく集めた貴重な一袋
 
そしてこれは、どうやら留寿都だけの話ではなく、道庁が毎年公表している「山の実なり調査結果」を見ると、今年は全道的に、ドングリもヤマブドウもコクワも不作のようなんですね。
 
 
そうした年に何が起きるかというと、冬眠前にたくさん食べなくてはいけないのに山には食べる物が無い。すなわち、お腹を空かせた熊たちが里に出てきて、農業や、人間そのものと不幸な接触事故を起こすということなんですね。
 
 
だから今年は事故が多発する可能性があるとして、道庁では注意喚起をしています。
実際、この秋はわずか一か月の間にサンファームの畑でも、ニンジンを食い荒らしていたヒグマが立て続けに2頭、罠にかかりました・・・かつてないことです。
 
 
もちろん、アイヌの人たちが「キムンカムイ=山の神」として崇めたヒグマも、ひとたび人に害をなしたならば「ウェンカムイ=悪い神」として駆除されなくてはなりません。
 
東京国立博物館 デジタルコンテンツ
 
しかし・・・畑を荒らされる側としては複雑な気持ちではありますが、正直、ここは北海道なんだから、山にはヒグマがいて当たり前だし、この先もずっといつづけてくれなくてはならんと思うのです。
 
サンファームの畑で駆除されたヒグマの爪
 
だから、山が豊かでヒグマが食べるだけ十分に、そして人間も楽しめるだけ十分に、ヤマブドウやらドングリがなってくれなくてはいかんと思うのです。そのためにできることが無いのでしょうか・・・。
 

犬たちが丸まって寝る季節になり、KJの畑仕事ももうすぐ終わります。
畑の監視カメラにはまだヒグマの姿が写っているようですが、これ以上の事故無く、熊たちが山に帰って眠ることができるようにと願います。
 
KJのインスタグラム 玄米&レヴ




 
 

2017年10月3日火曜日

シーズンイン


10月1日から、今年も北海道の猟期が始まりました。
シカは年中駆除でとっていますが、カモは猟期中(1月31日まで)しかとれません。
あらかじめ草刈りやら地主さんへの挨拶など準備を進め、心待ちにしたカモ猟解禁の日、私たちハンターにとっては特別な日です。

 
今年は、10月らしからぬ暖かな天候のせいか池にカモが少なくて(←言い訳)、過去最低の捕獲数でした。
それでも、別にとってあった熊肉やラクヨウも加えて、解禁猟の参加者で猟期スタートを祝いました。
 
 
ちょっとカモが少なくて(汗)、カモ鍋まではいかなかったけれども・・・、カモ肉にぴったり合うという赤ワインも余っちゃったけれども・・・。
恒例の解禁レシピ(胸肉のローストをスライスしたものにネギとマイタケを炒めたものを乗せておろしポン酢ドレッシングでいただく)と。
 
 
どうにか出汁をとって、カモ蕎麦も。各人に。
毎年のことですが、噛むほどに味わい深く、しみじみと美味しい野生のカモ肉です。
 
 
北海道では最近、シカ猟がメインになって、カモ猟をするハンターがめっきり減ってしまったと聞きます。
であれば、自分たちでとったカモを美味しくいただいて祝う、こんな豊かで贅沢な解禁の夜を過ごしているハンターはどれほどいるのでしょうか。カモとワンコと仲間たちに感謝です。
 
 
今季も良い猟ができますように。
(レヴ君の活躍ぶりは、インスタグラムでご覧ください。)
 
 

 
 


 

 

2017年9月28日木曜日

猟芸


狩猟に使役される犬たちが、獲物に追いついた時、ハンターが来るまでの間、獲物をその場にとどめておく「猟芸」には、「吠え止め」と「咬み止め」の2種類があります。


玄の猟芸は「咬み止め」です。
無言で咬みつき、獲物が暴れてふりほどかれてもひるむことなく追いかけてはまた咬みつき、ひたすらにKJの到着を待ちます。
 
 
一方、米(ヨネ)の猟芸は「吠え止め」です。
玄といっしょに猟に出て、玄を見ながら猟を覚えているのに不思議ですが、ヨネは、獲物に咬みつくのではなく、周囲をとびまわりながら吠えかかり、獲物の気を引いて足を封じます。
 
 
いずれの場合にも一長一短あって、「咬み止め」は確実性が高いけれども、犬が吠えないのでどこにいるか探すのが大変だし、獲物に逆襲されたり引きずられたりして犬が負傷しやすい。
 
 
逆に、「吠え止め」の猟芸は、犬の居場所はすぐに分かるけれども、年長けて胆のすわった獲物には通用しない(迫力負けして逃げられる)ことがあります。
 
 
玄とヨネの、「咬み止め」「吠え止め」の猟芸の違いはオス、メスの違いによるものなのか、持って生まれたそれぞれの個性なのか、はたまた2犬で決めて?あえて役割分担をしているのでしょうか。

 
 ヨネもそのうち咬みつくようになるのか、玄がいなくなった時にどうなるのか、ヨネの子どもはどうなのかなどなど、これまた興味は尽きません。
 
 
いずれにしても、猟場での2犬の姿を見ていると、日本犬の本質とされる「悍威、良性、素朴」、また、その表現とされる「(感覚)鋭敏、(動作)敏捷、(歩様)軽快」は、石器時代からこうして獲物を追ってヒトとともに山野を駆けめぐることによって培われ、それが現代を生きる柴犬の中にもDNAとして脈々と受け継がれていることを実感します。
 
 
イノシシ狩り、シカ狩りの銅鐸の絵
(左:5頭の犬を使ってイノシシ狩りをしている)
 
曰く、私たちはハンターです。
 
 
 

 


 
 
 

2017年9月19日火曜日

受賞


玄の繁殖をきっかけに加入した、日本犬保存会では、天然記念物でもある日本犬(柴犬、紀州犬、四国犬、甲斐犬、北海道犬、秋田犬)の保護・繁殖と改良発達のために、各県支部単位で春・秋の展覧会を、また、各支部持ち回りで年に一度の全国展を開催しています。
 

展覧会の審査は、日本犬標準に照らし、体高や歯数といった数値基準に加えて、耳や目、尾など各部位の形や、毛質・毛色、また、実際に歩かせて見ての歩様、そして、悍威、良性、素朴とされる日本犬の本質表現まで、本部から派遣される審査員によって厳正に行われます。

 
今回、初めて北海道支部展に参加して来ました。
最初は見学だけと思っていたのですが、Oさんに勧めていただき、記録に残るし記念になるからということで、米(ヨネ)を小型犬(柴犬)・若2組(1歳~1歳6か月未満)クラスに出陳しました。
 
 
周囲はほとんどがプロのブリーダーさんたちという中、展覧会用の綱もOさんに編んでいただき、KJと2週間ほど特訓しての出陳です。
 
 
ヨネは、最初は村と違う人の多さ、犬の多さにビビッて震えたり、吠えたり、尻尾が下がってしまっていたけれど、次第に場慣れしてきたのか、リンクに入るとシブい顔して(笑)立派に立っていましたね。歩様含めて、犬舎の方々からも誉めてもらいました。

 
KJも、右も左も分からない初体験で、緊張する間も無かったと言っていましたが、見よう見まねで上手にハンドラーやっていました。
常連のみなさんも、ヨネに櫛を貸してくれたり声をかけてくれたりと、とても親切にしてくれました。

 
結果、ヨネ号、優良の評価をいただくことができました!(評価は優良→特良→良→可の順)
加えて、若犬賞(若1組、若2組の上位3割に授与)、道内最高賞(小型及び中型の若2組の中で最良のものに授与)までいただきました!
なんと、全国展(11月18~19日、和歌山県)への出陳資格ももらえちゃったんですね。
 
 
Oさんからは、日本犬には体高や歯数の基準があるので、展覧会に出せるだけでも特別なことなんだと聞き、素人ながら思い切って参加しましたが、実に楽しい一日でした。
会場ではプロのみなさんから、犬の見方や立たせ方の話なども色々と教えていただき、こんなに素晴らしい賞状と盾までいただいて、本当に幸運でした。
 
 
いっしょに連れて行った玄も、出陳こそしませんでしたが、多くのみなさんから毛色やたたずまいを誉めていただき、とても気持ちが良かったです。
  
 
まだまだ、ほんの少しかじっただけではありますが・・・日本犬の繁殖や評価は、奥が深くて興味深いことだらけなんですね。
良く頑張ったヨネとKJ、今回はビギナーズラックもありましたが、もっといろいろと勉強もしたいし経験したいと張り切っていますよ。

 
展覧会の写真はインスタグラムでも紹介しています。